野村俊彰作 栃めし椀 

素材:栃、漆

サイズ(mm): 120(W) x 60(H)  約85g

 

漆の黒色は「漆黒」と呼ばれ、黒色の最高級の表現として使われる。しかし、伝統工芸品のイメージが強く、身近なものとしてその美しさをなかなか実感できない。高級といわれる漆器の見事な艶も蛍光灯の下で暮らす現代の住空間では、浮き立つようなよそよそしさを感じるからだ。そんな中で兵庫県の漆器作家、野村俊彰さんの作る黒塗りの栃めし椀は「薄い木地に艶やかな漆こそ最高」といった従来の型を破り、ふくよかな柔らかさを出すためにあえて肉厚の独自のフォルムにこだわり、艶を意識的に抑えている。 “Warm Black”と名づけられた新感覚の「漆黒」には高級料亭の懐石椀とは違う素朴で優しい表情がうかがえる。(アスキー出版 黒の図鑑 より)