採取した漆が塗料になるまで

山で採取した漆そのままは、「荒味(あらみ」と呼ばれる。
この荒味のゴミを取って濾過したものを「生漆(きうるし)」と言う。
生漆は乳白色の油状の液である。

この生漆の水分を抜けば飴色の半透明な油状態になる。この水分を抜く作業を「クロメル」といいます。クロメル(水分を抜くこと)には、太陽熱か炭火で漆の水分を蒸発させながらゆっくりと攪拌していくと次第に光沢が出てきます。この攪拌作業を「ナヤシ」(練ること)といいます。