佐藤達夫さんの工房を内科医山中克郎先生と訪問しました

2023年12月9日。
多数の蒔絵の賞を獲得している今や重鎮となった佐藤達夫さんの工房を、こちらも既に高名な内科医の山中克郎先生と共に訪れました。
輪島などで修業された息子さん(ゆくゆくはお父さん(達夫さん)を凌ぐ勢い)も帰ってこられ、ますます商品に厚みが増しそうです。

佐藤さんの奥様がお茶をたててくださいました。

慌ただしくて片付いていないけど、とおっしゃりながら作業スペースを見せて頂きました。
今ではなかなか手に入らない高密度な水銀朱(朱色を出すのに使用)。密度が高いので簡単には吹き飛ばない。

ぬりものを固化させるための漆風呂。昔の風呂は湯舟につかるのではなく、蒸気(サウナみたいな感じ?)のものを風呂と呼んでいたので、この名前がついたそうです。


作業の段階によって別にできるよう複数の風呂があるので、その風呂の前で作業ができるようにするための、移動式の作業台の説明をする佐藤達夫さん。

その道を究めた人同士深く共感するものがあったようで素敵な時間となりました。

(参考ページ)
佐藤 達夫の作品一覧-公益社団法人日本工芸会 (nihonkogeikai.or.jp)
山中克郎 AI時代の医師に求められる「共感力」「問診力」 | 日経BOOKプラス (nikkei.com)